白髪が発生する仕組み

人の髪色を決定するのは髪の内部の「メラニン色素」です。その人本来の髪の色が黒髪なのか金髪なのか赤毛なのかは「色素幹細胞」と呼ばれる細胞に記録された情報によって決められており、この情報は遺伝子レベルで書き込まれるものですので、その人が産まれてから死ぬまで変わることはありません。
しかし、この色素幹細胞の働きが衰えることによって、メラニン色素を生成することができず、色がつかないまま髪として成長してしまうことがあり、これが「白髪」となります。
色素幹細胞の働きが衰える要素としては、遺伝、加齢、環境、病気といったものがありますが、実はそれが色素幹細胞にどのように作用するのか、具体的なメカニズムについては現在も解明されていません。



加齢や環境による原因

白髪の原因として私たちがすぐに思いつくものとしては、「加齢」と「環境(生活環境)」があります。
人の細胞の働きは年齢を重ねるにつれて衰えていきます。それと同じように色素幹細胞も年をとるごとに働きが鈍くなり、白髪が増えていくことになります。加齢はどんな人でも逆らうことができないのでどうしようもありませんが、細胞の老化を抑えるようなビタミン・ミネラルといった栄養素を普段から十分摂取することで、同年代の人と比較して黒髪を多く保つことは可能と言えるでしょう。
「環境」の具体的な要因としてはなんといっても日々の食生活が大きく影響しています。色素幹細胞の働き助ける栄養素が十分とれていないと、細胞の働きが衰えて白髪が増えることになります。
また、頭皮の健康状態や精神的なストレスも白髪の発生に影響すると言われています。



それ以外の原因

加齢や環境以外の原因としては、病気、遺伝などがあります。
白髪が増える病気としては、胃腸や甲状腺の疾患、貧血などいくつかが挙げられています。これらの病気が要因となって色素幹細胞の働きが衰えてしまうことで白髪が増えることになります。
また、最近の研究では先天的に色素幹細胞が正常に働かないという病気も報告されています。
10代〜20代という若い年齢で白髪が多い人の場合、遺伝が原因である可能性もあります。
遺伝による白髪の発生については現在でもそのメカニズムが解明されていませんが、統計上、家系によって白髪になりやすい・なりにくいという傾向があることが報告されています。